自由研究所

大学院を辞めた。元院生としか名乗れない何者でもない名刺を持たない25歳のお話。

『図書館戦争』との再会

 

図書館戦争が大好きで大好きで好きすぎて人生が変わってしまったyamepippiです。

 

私が図書館戦争と出会ってからもう10年くらい経つみたい。

 

…こわいーーーこわいよーーーー

 

この10年の間に中学生だった私は高校に行って大学に行って大学院に行って

図書館戦争のことを忘れる日もあった。

 

図書館戦争に出会った中学校の図書館を卒業し、

図書館戦争と共に時間を過ごした地元を大学進学と共に離れ、

進学先で図書館戦争の映画を見て、

 

そして最近引っ越してきた場所で漫画図書館戦争の最新刊と再会した。

 

引っ越す先引っ越す先で 図書館戦争との再会がある。

 

図書館戦争をうっかり忘れていた日々に突然現れる記憶たち。

 

鮮明に思い出されるエピソードとそれに付随する過去の日々。

 

図書館戦争おもしろいよね私も大好きなのよ、と声をかけてくれた中学校の先生や、

教室でずっと図書館戦争を読んでいた私に対してキモい死ねと突然喧嘩を売ってきた女友達。

私の図書館戦争熱に引くことなく一緒に盛り上がってくれた男友達。

 

みんなみんなどうしてるかなー

 

中学高校大学と多感な時期に熱中したものだからか、

付随する思い出が多すぎてまぶしすぎて目眩がするー

 

 

 

ちなみに最新刊はまだ購入していません。

だって最新刊の帯を保存するA3のファイルを実家に置いてきたからね☆

 

 

 

 

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大人になっても覚えてる 赤ちゃん・幼児の絵本 グリム童話編

 

今回はグリム童話のお話。ひとくちにグリム童話といっても膨大な数がある。そんな中でも子供と一緒に読める、ちょっとマイナーでちょっとおしゃれなグリム童話

 

 

 

つぐみひげの王さま

「おまえが あんまり いばっていて ほかのひとを ばかにして いたから おまえのためを おもって やったのだよ」

 

 

求婚者をバカにしては追い返してしまう、容姿端麗で自信家のお姫様。王さまが開いた大きなパーティでもお客に対して「ビール樽」「うどの大木」と暴言を吐きます。王さまはそんな娘の態度に腹を立てて、お姫様を「こじき」と結婚させてしまいます。「こじき」の妻なのだからと城を追い出され貧しくひもじい生活を余儀なくされ…。最後はハッピーエンドで終わるお話です。

 

 

 

こびとのくつや

「おれたちゃ ほんとに すてきなこびと くつやの しごとは もう おしまい」

 

靴屋の主人が明日縫い合わせようと靴の革を机の上にいておくと、次の日にはそれはそれはできのいい靴が出来上がっていました。とても見事な出来栄えなので、お客はお金をたくさん払って買っていってくれました。そのお金で更に次の靴の革を買い、またほおっておくと翌朝にはまた靴が出来上がっていました。靴屋の主人が夜中にこっそりのぞいてみると、靴をつくっていたのは2人のこびとでした。貧しい靴屋に現れた2人のこびと。大判の本に暖かな絵柄、短いお話の中にほっこりとした温かいものを感じることができます。

 

 

 

くまの皮をきた男

「人間のすがたもしていないような人を、どうしておむこさんにできるかしら?」

 

 

戦争が終わり用済みとなった兵士。おれなんぞもう用なしだ、と不貞腐れている所に見知らぬ男が声をかけてきました。「七年間、体を洗わず、ひげにも髪にもくしを入れず、爪も切らず、祈りもせずに生き延びたらお前を金持ちにしてやろう」と悪魔と取引をし熊の毛皮を着せられた兵士。くまっ皮と名乗り放浪の旅を始めます。子供にとっては下書きとも思えるような線がたくさん入った絵柄ですが、画家のフェリクス・ホフマンの手書きの絵本を原稿として新たに製版したものとなっており、味わい深いものになっています。

 

 

 

 

金をつむぐこびと

「あくまのやつが、おしえたにちがいない!」

 

「むかし、あるところに水車小屋がありました。水車小屋のあるじは、まずしいくらししていましたが、とても美しいむすめがひとりありました。―――」水車小屋の主は娘を自慢したくなり、王さまに対して「うちの娘は藁を金に紡ぐことができる」と嘘をついてしまいます。それを聞いた王さまは娘を城に拘束し無理難題を出します。本当は藁を金に紡ぐことなんてできないのに…。そこに現れたのが1人の小人。小人は困った娘を助けてくれるのですがこれがまた厄介者で…。

 

 

 

 

とんでもないおきゃくさま

「まったく きょうは なんて日だろう!」

 

 雄鶏と雌鶏夫婦のお話。実ったクルミを食べに行った先で出会ったアヒルを力づくで負かし自分達の乗った車を引かせたり、そのアヒルを買ってに差し出したり、わざわざ泊めてくれてごちそうまでしてくれた宿主に散々な仕打ちをしたり…。とにかくめちゃくちゃなこの夫婦。絶対に隣人にはなりたくない悪質極まりないこの夫婦。何が悪質かって、本人たちは全く悪人面していないこと。反面教師的に読む物語とはわかっていつつも、この夫婦を懲らしめる描写があればスッキリするのになと思うばかり。

 

 

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とにかく早急に伝えたい「夏休み子ども科学電話相談」の本があるって

知ってました??私は知らなかった。

 

本があるなんて買うしかないじゃない。

 

応援したいじゃん。

 

続いてほしいじゃん。

 

 

じゃじゃーーん 

1000円前後で買えるので 即購入です。

 

みえちゃん先生の本も見っけ!

 

毎年夏の風物詩になりつつある「夏休み子ども科学電話相談

 

私の子供が生まれ育ち質問したくなるその時まで続いててほしいな~

 

 

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本の思い出ってストーリだけじゃなくてそれに付随する思い出がどんなものかにもよるよね

 それほど熱中してたわけでもないし「大好き」だったわけでもないのに、ふと頭をよぎる思い出。『番ねずみのやかちゃん』もそんな思い出の一つ。『番ねずみのやかちゃん』と私たち姉弟

 

 

番ねずみのやかちゃん

・あらずじ

 ねずみである「やかましやのやかちゃん」とそのネズミの家族。やかちゃんたちが間借りする家の人間達のおはなし。

 やかちゃんのセリフは太文字で、やかちゃんはとにかくやかましい。

 

 

この本は当時中学生だった私が当時保育園児だった弟に読み聞かせしていたお話。

隣に居る弟はやかちゃんセリフが来るたびに真似をしちゃう。

すっごくうるさいけど、これがとても楽しかった。

とてもとても楽しくて、私もげらげら笑った。

もちろんストーリーそのものもとても面白いんだけど、『番ねずみのやかちゃん』はこどもを爆笑の渦に包む事を狙いとして書かれたものではない。はず。とにかく一緒に笑い転げるのが楽しかった。

かましいやかちゃんとやかましい私たち姉弟

 

 

大抵本を読む時間は寝る前で、タオルケットを首まで被ってから本を読み始める。

そんな寝るまえの時間にこの本を読むともう、

やかちゃんのまねっこで大声を出して興奮して興奮して。興奮して目が冴える。

 

眠るどころかテンションが上がりすぎて最終的には暴れだしてしまう。さっきまで首まで被っていたタオルケットはマントと化し、敷布団の上はあっという間にリングとなる。本を読んでいたのもすっかり忘れて暴れん坊怪獣の爆誕

 

そうなるともう大変だ近所迷惑だ。

弟はもう手が付けられないほど興奮して口から火を噴いて見えない敵と戦っている。

 

敵を見誤って私まで攻撃を受ける。痛い!やめて!早く寝るよ!と私も叫びまくる。まあ心のなかではそんなこと1mmしか思ってなくて、9mmくらいは大声を出して一緒に楽しんでいた。

 

私自身もストレス発散していたのかもしれない、と今は思う。

 

どんなにやかましくしてもこの本を取り上げなかった親は偉大だ。

もしかして何を言っても無駄だと諦めてたのかもしれないけれど。

 

保育園児の寝かしつけに使うにしては思っていたよりも文字が多いしフルカラーでもない。大爆笑コメディでもない。それでもあんなに楽しかった思い出として残っている。もちろんそれだけこどもの心を惹きつける内容だったりアイデアだったりするわけだけれども。

 

本の思い出ってストーリだけじゃなくてそれに付随する思い出がどんなものかによるよねってお話。

 

 



自由研究するんだ

一度は研究の道に進もうとしたものの、心と体を壊してしまいどうにもこうにもならなくなってリタイア。

キャンパス内では世界がぐるぐる回って見えて真っすぐ歩けないし、机に向かっても30分に一度はどうしようもない腹痛でトイレに立つ。学校に行く度に熱が出て、1日行って1週間寝込んでまた1日行って1週間休んで…。気晴らしに1日友達と遊んでみようものなら1ヶ月は使い物にならない。

学校まで自転車で5分なのにいつの間にか自転車にも乗れなくなっていて、いつの間にか立ち上がるのも難しくなった。昏々と横になり続け、辺りが暗くなってから買い物に行きご飯を買うも食べられない。知り合いに似た姿が目に入っただけで心臓が飛び上がりスーパーで吐く。

もう上体を起こしておけない。

ぼんやりとした頭は思考なんてできなくて、人生であった嫌なことが走馬灯の様に巡り私を支配する。

体の上では虫が駆け巡り、窓の外にはおじさんが張り付いている。(現実にそんなことはない)

 

「あれ、私もう無理かも。」と思った時には手遅れだった。

 

 

 

そんな状態から1年経って、それでもまだまだ色んなこと知りたいし読みたいし書きたいと思えるようになった。

「~たい」と書いたけど、心持ちとしては欲求というより義務感?使命感?はたまた老いへの恐怖?

 

頭は思考し続けないと衰えるし、言葉も使っていかないと引き出しがどんどん閉まっていく。

 

私の趣味は読書、映画鑑賞。メイクも洋服も好きかも。音楽も好きかも。

博物館も科学館も美術館も好き。買い物も好き。料理も好き。

 

ひとつずつ、好きなことを思い出していかないと。

 

もう大学院を辞めたんだから、自由にするんだ。

 

研究だってもう自由だ。

 

自由研究するんだ。

 

 

 

 

 

 

 

また好きになりたい。

本当に本が好きだった。本当に好きだったのよ。

いつも学校図書館の上位貸し出しランキングに入ってたし、登下校中も歩きながら本を読んでた。危ないからやめろと何度注意されてもやめられなかった。

初めて心が震える感覚を教えてくれたのも本だった。初めての徹夜も本だった。学校生活の活路を広げてくれたのも本だし、進路選択に大きな影響を与えたのも本だった。

読みかけの本が常に手元にないと不安で、一瞬でも隙間時間ができれば本を読んだ。活字中毒だったのかもしれない。こんな幸せな中毒はないと思った。

 

友達と遊ぶより本が好きで、家族と過ごすよりも本を読む時間の方が大切だったのに、今はもう読めなくなってしまった。

 

もう3年以上小説を読んでいない。小説を片手に持っていたら、「そんな本読むくらいなら論文を読め」と言われるような世界に身を置いてしまった。おかしいな、小説や絵本の研究をしたかったはずなのに。

 

報告書もできていないのに趣味の読書か良いご身分だ

レポートもできていないのに小説なんか読んでるのか

小説なんか読んで研究はどうした

こいつ、小説が好きなんだって。研究もできてないのに。

 

いつの間にか小説を手にすることが怖くなった。

これらの言葉は私だけじゃなく小説のことも見下しバカにしていると思っていた。小説「なんか」。「そんな」本。私とは違い小説に価値を見出さない集団だから仕方ないと自分を納得させていた。

 

今となって考えてみるとあの頃は、私の好きな映画も音楽も、メイクや服装でさえ否定されていた。あの集団は私に関わるもの全てを否定したかっただけなのかもしれない。

 

小説に限らず「本を読むこと」が好きだったから、最初は専門書でも論文でも、活字が読めれば大丈夫だと思っていた。実際大学受験の時は国語の勉強が息抜きになっていたから。

でもまあ状況と環境は違ってて。特に私が身を置いた場所はプライベートと研究の境目がなく、休日なんて概念がなかった。あるのは研究だけ。研究者になりたい人にはもってこいの環境だったのかもしれない。

 

でも、こんな世界に身を置くのは私の性分に合っていないと早く気付くべきだった。こんな場所早く去るべきだった。心が壊れてしまってから気付いてももう遅い。

 

気付けない時点で心はもう既に壊れていたのだ。

 

好きだった本の記憶もどんどん薄れてくる。丸1日居ても時間が足りなかった本屋さん。今は本棚に囲まれるだけで動悸がする。

 

お前はもう、小説すら読めないのか。お前はもう、こんな簡単なことも理解できないのか。本棚がぐるぐると私を責めてくる。小説「すら」とはなんだ。小説が「簡単」だとはどういう了見か。今でもあの集団が心の中に顔を出す。

 

悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい。

 

好きだったのに。あんなに、好きだったのに。

 

今は、怖い。

 

こうやって人は趣味を奪われていくのか。

時間がない、お金がない。それだけじゃない。

時間ができてもお金ができても、気持ちが戻ってこない。

疲れ果てた心には何も響かない。文字が頭を滑り落ちていく。

 

 

干上がって地割れした田んぼに稲は突き刺さらない、そんな感じ。

 

 

【備忘録】書店員&司書教諭の親戚がおすすめする 赤ちゃんへの絵本のプレゼント&選ぶ時のポイント

出産祝いにプレゼントしたい 

赤ちゃんの為の絵本と選ぶポイント

 

現役で書店員の人と司書教諭の親戚と話してる中で挙がった、赤ちゃんへ絵本を贈る時の選び方のポイントと、おすすめされた私も大好きな絵本たち。

自分に子供ができた時、友人や先輩後輩に赤ちゃんができた時に自信をもっておすすめできる絵本ばかりだったので。このページを見れば自分も悩まないし、友達に紹介するのも楽になるに違いない。

 

選ぶ時のポイント

  • 破けにくいこと
  • 色や線がはっきりしていること
  • 分かりやすい言葉

 

赤ちゃんはよく動くし、信じられない力で物を掴み引っ張る。せっかく贈った絵本もビリビリにされてしまったら元も子もない。そもそも0歳児に絵本なんて理解できるの?どんな絵本を選べばいいかわからない。そんな悩みもへっちゃらな絵本の選び方のポイントは上にあげた3つ!

 

まずはとにかく破れないこと。大人が読む本よりもしっかりした紙質のものを選ぶこと。絵本はそもそもカラー印刷なので紙質がしっかりしたものが多いが、赤ちゃんが引っ張っても振り回しても舐め回しても大丈夫な丈夫なものが安心。

 

そして赤ちゃんにも理解できるようなはっきりとした色や線で描かれていること。まだ文字が読めずストーリーも理解できない赤ちゃんにはママパパが読み聞かせてくれる声と絵でしか理解できない。特に0歳児、ひいては乳幼児は複雑な線画を理解するのも難しいだろう。簡単ではっきりとした線画の方が興味を示してくれやすい。

 

 

そしてわかりやすい言葉で書かれていること。赤ちゃんなのでストーリーなんてまだよくわからない。赤ちゃんなのでストーリー性なんて求めてないのだ。リズミカルで豊かな日本語で赤ちゃんもママパパも楽しむのが大切。

 

【出産祝いの絵本におすすめの絵本10選】

 

ごぶごぶ ごぼごぼ  もこ もこもこ

 

 

出産祝いの絵本・赤ちゃんへのプレゼント絵本としてとにかく1番おすすめなのが、このごぶごぶごぼごぼ と もこもこもこ。擬音だけで表現されたこの絵本は原色に近いはっきりとした色づかいで複雑な線画は何もない。ストーリーもなく、擬音が繰り返されるだけ。

複雑な線画やストーリーをまだ理解できない赤ちゃんでも、日本語に触れるいい機会となり、豊かな感性が育ちそう。

 

 

ぽぽんぴ ぽんぽん

ぽぽんぴ ぽぽんぽ、というリズミカルな言葉を中心に動物たちと一緒にそれぞれのおへそを指していく絵本。やわらかいタッチの絵に少ない言葉でお話が進んでいく。みんながおへそを指している時に、一緒に赤ちゃんのおへそも指指してあげると更に楽しめる上に素敵な教育になるだろう。

見開き1ページにつき絵は1つだけなので赤ちゃんにも分かりやすく楽しめる絵本になっている。

 

 

でてこい でてこい

見開き1ページに青色の円が1つだけ。というような感じにとにかく色や形が簡単でハッキリしており、視覚的な刺激が得られる絵本。でてこいでてこい、という言葉を合図に次のページで動物が出てくる仕組みだが、その動物もカエルやアリといった幼児にとって身近で、その気になればすぐに触れ合えるような動物ばかり。

絵本の延長線上に日常を置くこともできる一冊。

 

 

かんかんかん

 

 絵本は絵本でも写真絵本。列車に乗ってネコちゃんや食べ物たちが運ばれてくる絵本。背景が黒なので白や黄色などの明るい色がよく映えている。んまんま(うまうま)ないないば(いないいないばぁ)といった赤ちゃんが発語しやすい赤ちゃん言葉が使われている。

列車がやってくる描写の時に赤ちゃんを膝の上に乗せて一緒に体を揺らしてあげると一層楽しめるはず。

 

 

いろ と かず であそぼうよ

 絵本「スイミー」でおなじみのレオ=レオニの絵本。ネズミたちが自分たちの体をいろんな色に染めながら、数を増やしつつ遊んでいく。なんとお話の言葉が一切でてこない。だから自分で好きなように、自由にお話が作れる。毎回ちがうストーリーでもいいし、子供と好きなようにお話を作っていくのも楽しい。

まだ発語できない赤ちゃんには、反応のいい喜ぶ擬音をつけて読んであげるのもいいかもしれない。

 

 

 

きいろい ことり

 言わずと知れたミッフィーちゃんの作者、ディック・ブルーナの絵本。この、きいろいことりはディック・ブルーナの絵本シリーズ「0才から子どもがはじめてであう絵本」シリーズの第1冊目である。

ディック・ブルーナらしく、黒くて太い輪郭線に原色系の色づかいで長い間親しまれている絵本で安心の1冊。

 

 

いいおかお

 「松谷みよ子のあかちゃんの本」でロングセラーを記録する有名な絵本。1967年に初版が発行されており、この絵本を読んで育ったというママパパも少なくないだろう。長い間愛されるということはそれだけの価値があるということだ。基本的に見開き1ページに1つの絵で、言葉も簡単。

そして何よりも「いいおかお みせて」という言葉を赤ちゃんにかけることで、とびきりの「いいおかお」を見せてくれるようになるという最高のイベントが待っている絵本だ。

 

 

いない いない ばあ

こちらも「松谷みよ子のあかちゃんの本」でロングセラーを記録する絵本。「いいおかお」と同じように小さいころに読んだことがある人も多いだろう。ネコやキツネなどの幼児に親しみのある動物がいないいないばあをしてくれる。

最後に「のんちゃん」がいないいないばあする場面があるがそこを赤ちゃんの名前に置き換えて読むとより楽しめるだろう。

 

 

赤ちゃんにおくる絵本

 ディック・ブルーナを彷彿とさせる黒くて太い線にわかりやすい原色系の配色。右のページに「トマト」とひと言、左のページにトマトの絵、というような非常にわかりやすい知育絵本になっている。リスやカエルなどの身近な動物から、傘やお椀などの日常的に使うものまで数多くそろっている。 赤ちゃん絵本にしてはページ数が多めだが、ストーリーー性ないので赤ちゃんが飽きてしまった場所でストレスなくやめられるのもおすすめ。

 

 

おと えほん

「えほんは、よむものだと おもってない?」という謳い文句通り、楽しく「おと」と遊べる絵本。擬音と共に青いまるが飛んだり跳ねたりくっついたりする。最後には「きいた こともない おとを はつめいしたくなったんじゃない?」と問いかけられる。

0歳児には少し長い絵本で、ストーリーも複雑な絵本かもしれない。でも感受性豊かな子に育つこと間違いなし!

 

 

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大人になっても覚えてる 赤ちゃん・幼児のシリーズ絵本 

寝る前に毛布にくるまりながら読んでもらった絵本の思い出は、ほの温かい毛布の感触まで想起させる。幸せな思い出と共に蘇った懐かしい絵本たち。憔悴しきった心にほんのりと温かいものを感じさせてくれた。好きだったものを思い出す作業は、心を穏やかにさせエネルギーをくれる。

今度は自分の子供達に読み聞かせたい。子供ができた友人に贈りたい。

子供ができた時に一緒に読み思い出を作りたい絵本シリーズ。

 

 

どんどこももんちゃん シリーズ

好きすぎてもう5年も、ももんちゃんをLINEのアイコンにしている。ももんちゃんが色々なことに挑戦していくおはなしで、うまく言葉を理解したりまだ上手にお話ができたりしないような年齢の子供でも、可愛らしい絵と分かりやすくリズミカルな言葉に心奪われる。

一番下の弟が小さい頃大好きだった絵本のうちのひとつ。どんどこどんどこ、ももんちゃんと一緒に体を動かしたり、ももんちゃんと一緒にお昼寝してみたり。ももんちゃんのまねっこしてお風呂にざぶーんと入ったこともあった。ももんちゃんのぬいぐるみも欲しくなってくること間違いなし。プレゼントとして贈るのも間違いがないシリーズ。

 

ねないこだれだ シリーズ

 

私たち姉弟は全員この絵本シリーズでいやいや期を乗り越えたと言っても過言ではない!とにかくいやいや期の子供におすすめ。

おばけや幽霊、鬼などの実在しないもので幼児の恐怖を煽るのはことに否定的な意見も多いけれど、実際子育てをしてみるとそんなことは言ってられない場面が多々あるもの。とにかく寝て欲しい…とにかくご飯を食べて欲しい…そんな時にこの絵本シリーズが大活躍。

何でもいやいや言ってるネコちゃんがお空に飛んで行ってそのまま帰ってこない…

いやいや言って寝ない子がおばけに連れていかれておばけになってしまう…

そんな救われないエンディングが尚更子供の心に響く。

「ね~な~い~子~だ~れ~だーーーー!」というだけでぎゅっと目をつぶりいつの間にか寝てしまう弟。昼間は暴れん坊で憎たらしくても、たまらなく愛おしくなる。

 

14ひきの ねずみ シリーズ

とにかく絵柄が細かくきれいな絵本。アニメ化もされている。私たちが見る世界よりもちょっと小さな世界の優しくて穏やかなお話。ねずみの家族のお話で、思いやりと小さな冒険に溢れた温かい世界が広がっている。14ひきそれぞれに個性があり、きっと自分たちに似ている性格の子がいるはず。

シルバニアファミリーが好きな人はきっとこの14ひきのねずみシリーズも大好きになること間違いなし。絵本の上に広がる小さな世界は丁寧に書き込まれており、文字が読めなくても十分楽しめるようになっている。

 

バーバパパ シリーズ

言わずと知れた世界的に有名な絵本。最近またグッズ販売やコラボが増えており、街中で見る機会が増えてきた。カラフルな絵でバーバパパとその家族が色々な場所を旅する。外国の絵本であるからだろうか、兄弟はみなそれぞれ色も形も様々でもちろん個性も強い。そしてパパとママは率直に愛の言葉を表現しあう、そんな開放的な家族観ですっきりとする。

見た目や性格が全く違っても認め合う大切さがバーバパパには詰まっていると気づいたのは大人になってからである。

 

バムとケロ シリーズ

 こちらもベストセラーのこの絵本。とっても愛嬌のあるバムとケロの日常は心温まる。いろいろな場所に細かいストーリーが織り込まれており、読みだすとなかなかページが進まない絵本。

本筋とは関係のない所で進む小さな登場人物の行動も見逃せない。小さな登場人物は絵本の中で言葉を発することもなく名前も呼ばれないが、きちんと設定がある。

グッズも多数販売されており、私は大人になってからぬいぐるみを全部揃えてしまった。それほど可愛らしく愛着のもてるキャラクターが登場するのだ。

 

おさるのジョージ シリーズ

正確には「ひとまね こざる」シリーズ。

私はずっと「ヒトマ・ネコザル」という動物の一種だと勘違いしていた。

現実にヒトマもネコザルもいませーん。

おさるのジョージ」としてアニメ化されている。

最近黄色い帽子のおじさんの聖人君子ぶりが話題になっている。どんなにジョージがイタズラしても声を荒げて叱らない、誰かの為を思ってしてくれたことならどんなに失敗してもまずは褒める。理想の子育てだろうけど、なかなかそうはうまくいかないもの。いたずらっ子のジョージがきっと自分の子供と重なってみえるだろう。

子供なんておサルさんと一緒、もしかしたらジョージの方が賢いかもしれない、そんな風に言われて育った私たち姉弟はジョージのことが他人(他猿?)には思えない。

 

 

ばばばあちゃん シリーズ

ばばばあちゃんが生活の知恵や普段の生活をちょっと楽しくしてくれる術を教えてくれる。外に家具を持ち出して夜空の下で寝てみたり、お花や雑草を凍らせてみたり…。日常をちょっとわくわくさせてくれるばばばあちゃんが大好きだった。

こどものとも」「かがくのとも」に掲載されており、幅広い内容を扱った絵本。はじめてばばばあちゃんが登場したのは、1977年。長ーーく愛されている絵本だ。

 

ウォーリーを探せ シリーズ

今やハロウィンの仮装にも欠かせないウォーリー。赤と白のボーダーといえばウォーリーと思ってしまうくらい世間に広く浸透している。

大人は目がチカチカすると言うけれど、夢中になってウォーリーを探した子供時代。図書館にあるウォーリーの絵本は人気でどれもボロボロだった。あまりにも絵が細かすぎて1度ウォーリーを見つけても、また期間が空いてしまえばもうどこにいるのかわからない。大人になってやってみても楽しく子供時代に戻ったようだ。

ただ、目がチカチカするようになったことで大人になってしまったのだと現実を突きつけられるけれど。

 

ミッケ シリーズ 

ウォーリーを探せとはまた違った雰囲気の絵本。写真の中から指定されたものを見つける。ウォーリーを探せの場合はウォーリーただ一人を見つけることが第一目的だったがミッケは探すものがたくさんあるのも醍醐味の一つ。

色々な雰囲気の写真がありお気に入りを見つけるのも良い。また、自分たちで探す物の問題を出し合って楽しむこともできる。

 

 

なんだか文体と内容がごちゃ混ぜになったような紹介になってしまったけれど、私がふと思い出した絵本たち。絵本はこの世の中にまだまだまだまだたくさんある。心温まる思い出の詰まった一冊、大人の荒んだ心に温かみを感じさせてくれた絵本たちを思い出していきたい。

 

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